パーマとカラーのはじまり

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パーマ技術のルーツは、紀元前3,000年頃までさかのぼると言われています、エジプトの婦人たちは彼女らの毛髪に湿った土を塗って、木の枝などの丸いものに巻きつけて、強烈なエジプトの太陽の下にさらしてウェーブをつけたとされています。文献によっては、この土を塗ってそのまま一ヶ月位放置したとも書いてありますが、この点は少し無理があるのではないでしょうか、一か月は無理だとしてたった一日であったとしても、直射日光に長時間照らされていては辛いものがあります、クレオパトラもしていたらしいです・・・しかし、時間がかかるのにカールは持続しないので、一般大衆にまで普及する事はなかったようです。
ローマ・ギリシャ時代では今日に至るまで、すべての婦人の願望は魅力のある美しい結髪方法でした、それは長い間、編み毛やかつらの使用で表現されたようです、カールされた毛髪はまっすぐな毛髪よりも魅力的であると同時にその入に似合う、または流行の形に再び整え直し易いことから「人工的カールを作り出す多くのプロセスは近代的なヘアドレッシングの傾向に注目すべき大きな影響を与えることになった」としていますが、パーマネントウェーブについては、具体的には何も示されてはいません。
染毛剤の起源は旧石器時代後期、儀式の際に樹木の汁等を使って髪を染めた事といわれています、今日の酸化染毛剤で広く使用されているパラフェニレンジアミンは1863年にドイツのA.W.ホフマンが発見、1883年にはフランスのP.モネーが過酸化水素との組み合わせによるヘアカラーの特許を取得しました、これが現在の酸化染毛剤の原型となっています、
日本で酸化染毛剤が使用されるようになったのは1907年(明治40年)頃であり、パラフェニレンジアミンの水溶液を用いて染めていました、この頃はまだ過酸化水素で酸化するという技術がなかったため、空気酸化によって2時間ほどかけて染めていたといわれています、しかし1916年(大正5年)には、パラフェニレンジアミンと過酸化水素を用いたヘアカラー剤が発売され、染毛時間が短縮されました、1990年代に入ると若年層を中心に茶髪ブームが起り、現在ではヘアカラリングは女性はもちろん男性にとってもごく日常的なものになり、髪を染める事が当たり前の時代になりました。