銀塩日記

僕の目に写る

今年からフィルム現像を始めました。12ヶ月間まずは、撮り続けてみようと思います
最終的には引きのばして、少人数の人に見てもらいたいと考えました。もともと2年ほど前からHさん(お客様)の写真を一年に一度見せていだく小さな発表会をしていました。 この約束が僕の銀塩12ヶ月なんです

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機械は昔は最新メカだったはず
 
フィルムが約一本600円で36枚、、ずいぶん贅沢品だと感じましたが
そもそもデジタルカメラとフィルムカメラの違い?と考えた時に真っ先に魅力を感じたのが、僕の場合は機械式とゆう点でした。アナログ的なのにいくつかの歯車の構成でメッキ仕上げできちんと細部まで彫り込んで
数字が彫刻してある、、
コスト的に考えても、技術的に考えてもすごく当時は高級機械だったんだなーって思ってしまう工芸品のような佇まいをしている。

 

 

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それは時計 自転車 陶器 彫刻 絵画 カメラ 眼鏡 革製品 などすべて同じラインだと僕は思っていて、、、モノの本質はそこにある様な、、
どんなに良いものでも電化製品みたいに故障するとなかなか自分で直せないとなると孫の代いや息子の代までの継続は難しくなりそうだし、すぐに新しいものが発表されるだろう。
自分の道具が将来的に素材ゴミのようにいつかは扱われるのは少し悲しいです。だけどもアイホンの様に現代のメカもすごく大事だと思っていて。 メカからは社会の流れを読みとる事ができます メカに関しては僕は最新の一つ前を買ってしまう悪い癖があります 自分でもよくわかりません。なんでだろう、、?
例外として歴代macを収集されてる方もいらっしゃいます。

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現像の主役級の道具たち

 

 

 
フィルム現像の魅力に見えないプロセスや結果がありますこれは実際に撮ってみたり、現像して分かったのですが撮影から現像までの過程で、完全に自己完結できる事だと感じました。僕は写真がどうゆう事で写真になるかを少し理解しました。本当に自己満足なんですがフィルムにどのくらい感光させどのくらい撹拌するとどうなるか?そして光りの粒子で銀がとけ込むまでを感じシャッターに触れています。そして36枚のフィルムを機械の中から水場へ運ぶ作業もなんだか工業科から科学科へと学校を転校した気分になり、最終的に記憶をとりもどす像として浮かび上がる。それは被写体はピンぼけだったり、攪拌で失敗したり、全部だめ時もあったんだけど
それも含め自分なんだなって思います。フィルムで未だに撮り続けてる人って多分だけど、こうゆう事をすごく大切にしてるんですね。

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