食事五観文

嵐山に湯豆腐と精進料理を食べに行った時のお話です。


なぜまた精進料理かといいますと、体調改善の為に断食を3日間してみたのです。
それで、せっかくなら精進料理を断食達成後にということで行ってまいりました。

断食中のことなんですが、1日目は、、、

食べたい食べたい食べたい!欲求が凄まじくて、久しぶりにあんなにお腹が減って今すぐご飯食べたいって思いました笑

2日目は不思議なんですけど朝まったくお腹が減っていなくてシャキッとする感覚がとても気持ちよく朝を迎えられました。お昼は少しお腹が減った感覚がありましたが、どうにかその日もクリアできたんです。

3日目というと、ここまで我慢できたんだって変な自信と達成感へ向かってやる気な自分がいました。お腹が減ってると意欲や行動力が逆にでる気がします。前日の夜は時間を持て余して、本を読みあさったり掃除したり走ったり。普段はご飯食べてなんとなーく過ごして寝る。なのでこの違いにはビックリです。明日はいよいよ精進料理だと気持ちも高まり3日目もあっという間に過ぎました。

3日間ぶりの食べ物の味は言葉では言い表せないものでした。自然に笑みがこぼれてしまって感謝の気持ちというか、、、、。

ほんとうにありがたいと心の底から感じました。

そこで、禅においての食事五観文という食事の教えを新しく知りましたのでご紹介します。

一つ

この食物が食膳に運ばれるまでの幾多の人々の苦労と自然の恵みに深い感謝をいたします。

二つ

わたしの徳行の足りないのに、この食物をいただくことを過分に思います。

三つ

この食事にむかって貪る心、厭う心を起こしません。

四つ

この食物は天地の生命を宿す良薬と心得ていただきます。

五つ

この食物は道業を成ぜんがためにいただくことを誓います。

ご飯をいただきながら色々と考えました。

当たり前になっている事柄が多すぎて、ほんとうにありがたいことに気づきにくくなってしまっているのかなと思います、、、

現代を生きていてすごく平和で便利で幸せなのですが、これ以上便利さを追求した先には何があるのか、、、考えると怖くなりました。

断食をしたことで嵐山に行く機会もでき、普段深く考えないことが自分の内側から込み上げ、それについて考えれたのでとてもいい機会になりました。

でも、みなさん、、、やっぱり断食はあまりオススメしません。やっぱり辛いですしお腹へりますもん。 ご飯はちゃんと食べなきゃダメです。笑

食事の後は京都の1人旅がいよいよスタートです。

また次の機会にお話ししますね。

小谷